携帯小説!(スマートフォン版)

透明ナイフ

[606]  hiro  2009-05-09投稿
僕の胸に刺さったナイフ
誰でもいいから抜いてくれ
痛いんだ…
苦しいんだ…
早くナイフを抜いてくれ
僕がどれだけ叫んでも
誰も振り向いてはくれない
どうせ面倒だと言って
見て見ぬふりをしているんだ
自分でナイフを抜きたいけれど
激しい痛みを恐れて
そんなことはできないでいる
僕の胸に刺さったナイフ
ずっとこのままかも知れない

誰かの胸に刺さったナイフ
僕はそれを見て見ぬふり
自分のことで精一杯で
何もしてあげられないよ

みんな僕と一緒なんだ
同じように苦しいんだ

ほらね

君の胸にも刺さってる
目には見えない

透明ナイフが

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