それでも俺は愛してる〜後編〜
俺とリュウと遥菜は毎日遊ぶようになり、そのせいか直接的に俺をいじめる者はいなくなった。一安心した俺は、久しぶりに学校が楽しくなった。が、それも長くはなかった。
ほどなくして俺は次の問題にぶつかった。遥菜に俺の思いを伝えて良いのかどうかという事だ。遥菜がウンと言ってくれれば良いが、もし断られたら今の幸せは終わりを告げる。かといってリュウに相談するのも考えものだ。もし、リュウも俺と同じく遥菜に想いを寄せていたら…。
2人とも俺が苦悩しているのに気付き、どうしたのかと聞いてくる。そんな生活を3カ月も続けると、俺は自分でも気付かない内に荒れるようになった。意味もなく暴言を吐くようにもなり、しばしば先生に注意を受けたが、俺はその注意に少しも耳を傾けなかったのだ。そうしている間にまたいじめを受けるようにもなったが、そんなこともどうでも良かった。誰1人俺の気持ちを分かってくれないのに、俺から友好的にしても意味が無い。
気がつけば6年生になって半年が過ぎていた。リュウと遥菜が久しぶりに遊ぼうと言ってきたが俺は断った。
「どうしたんだよ?最近のお前変だぞ?何かあったのなら話してくれよ!」
リュウにそう言われ俺は決心した。次の日の放課後、リュウを俺の家に呼び出した。
「リュウ…実は俺、遥菜の事が好きなんだ。でもその事で、俺達の仲が悪くなるのが怖くて言えなかったんだ…。」
それを言った途端、リュウは土下座した。
「許してくれ…実は先月、遥ちゃんに告白されて…俺達付き合う事になったんだ…。」
俺はその場に凍りついた。最悪リュウが既に告白してるかもしれないとは思っていたが、遥菜がまさか…リュウに…
「間接的にとはいえ俺はお前を欺いてしまった…せめてもの償いに、全てを話すよ…。」
「先月、遥ちゃんに呼ばれて裏庭に行った俺は、告白された。それまで俺は、遥ちゃんはお前の事が好きなんだと思っていた…。」
…ああ、俺もそう思っていたよ…。
「だから俺は、遥ちゃんにそう言ったんだ。そしたら…、…遥ちゃんが言うには、お前と仲良くなったのは俺に近づきたかったからなんだって…俺しか友達のいないお前と仲良くなれば、自然な流れで俺と仲良くなれるからだって…亀虫を入れるよう言ったのも遥ちゃんだって…。」
ほどなくして俺は次の問題にぶつかった。遥菜に俺の思いを伝えて良いのかどうかという事だ。遥菜がウンと言ってくれれば良いが、もし断られたら今の幸せは終わりを告げる。かといってリュウに相談するのも考えものだ。もし、リュウも俺と同じく遥菜に想いを寄せていたら…。
2人とも俺が苦悩しているのに気付き、どうしたのかと聞いてくる。そんな生活を3カ月も続けると、俺は自分でも気付かない内に荒れるようになった。意味もなく暴言を吐くようにもなり、しばしば先生に注意を受けたが、俺はその注意に少しも耳を傾けなかったのだ。そうしている間にまたいじめを受けるようにもなったが、そんなこともどうでも良かった。誰1人俺の気持ちを分かってくれないのに、俺から友好的にしても意味が無い。
気がつけば6年生になって半年が過ぎていた。リュウと遥菜が久しぶりに遊ぼうと言ってきたが俺は断った。
「どうしたんだよ?最近のお前変だぞ?何かあったのなら話してくれよ!」
リュウにそう言われ俺は決心した。次の日の放課後、リュウを俺の家に呼び出した。
「リュウ…実は俺、遥菜の事が好きなんだ。でもその事で、俺達の仲が悪くなるのが怖くて言えなかったんだ…。」
それを言った途端、リュウは土下座した。
「許してくれ…実は先月、遥ちゃんに告白されて…俺達付き合う事になったんだ…。」
俺はその場に凍りついた。最悪リュウが既に告白してるかもしれないとは思っていたが、遥菜がまさか…リュウに…
「間接的にとはいえ俺はお前を欺いてしまった…せめてもの償いに、全てを話すよ…。」
「先月、遥ちゃんに呼ばれて裏庭に行った俺は、告白された。それまで俺は、遥ちゃんはお前の事が好きなんだと思っていた…。」
…ああ、俺もそう思っていたよ…。
「だから俺は、遥ちゃんにそう言ったんだ。そしたら…、…遥ちゃんが言うには、お前と仲良くなったのは俺に近づきたかったからなんだって…俺しか友達のいないお前と仲良くなれば、自然な流れで俺と仲良くなれるからだって…亀虫を入れるよう言ったのも遥ちゃんだって…。」
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