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七つ目の七不思議(22)

[737]  彩茶  2009-05-13投稿
「は…早く高橋さんの所に行かないと…」
桜は放送室に向かって全速力で走っていた。
「…!?」
桜が走っていると、視線の先に誰かが倒れていた。
「さ…佐々木さん…」
それは頭から血を流して倒れている愛子だった。すでに息はいていなかった。
「……」
桜は歯を食いしばるとさっきより力いっぱい走り出した。

「うわっ…!」
直史はこっくりさんと1対1でぶつかっていたが、直史がなんど向かって行ってもこっくりさんに跳ね返されるだけだった。
「くそっ…ハァ…ハァ…」
直史の体力も限界だった。こっくりさんは机の上にあったカッターナイフを掴み、刃を出すと直史に向かって振り下ろした。
「うわぁぁっ!!」

「高橋さん!…お願い!ここ開けて!」
放送室に着いた桜はドアを叩いて美映に呼びかけていた。するとドアから声が聞こえた。
「誰…?」
「高橋さん!?」
「ごめんなさい!」
室内から美映の泣きそうな叫び声が聞こえてきた。
「えっ…?」
「私…資料ちゃんと読んでなくてホントに死ぬなんて思ってなかったの…!」
「…私の知ってる限り…知香ちゃん、織田くんそれに…佐々木さんが死んじゃったよ?」
「……」
美映が椅子から立ち上がったような音が聞こえた。
「高橋さん?」
「気をつけて…こっくりさんがくるわ…」
「え?」
ダダダダダ…
廊下の暗闇から足音が聞こえてきて桜が目をこらすとそれはこっくりさんだった。
「ひっ…!」
桜が後ずさりするとこっくりさんは桜に目を向けることなく放送室のドアを蹴破って中に入った。
「…!?」

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