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Dear Love (3)

[442]  奈緒  2009-05-16投稿
■2.涙



「ただいまー‥」


お父さんが帰って来ると、お母さんが駆け寄って行った。


「遅かったわね。どうしたの?」

「‥ちょっと仕事がな‥」

「‥そう。」


あたしと紗季姉が眠った時、お母さんとお父さんは喧嘩をしていた。


「‥どうゆうことなのッ!?なんなのよこれはッ‥!」

「お前には関係ないだろッ!いい加減にしろッ!」

バシッ‥―\r



「‥ん?」

何かを叩く音であたしは目覚めた。

‥お母さん?


そっと階段を降りて、リビングを覗き込んだ。


「‥やめてよッ!あなたが浮気なんてするからッ‥」

お母さんが倒れていて、その上にお父さんが乗ってお母さんを殴っていた。

「うるせぇッ!」


‥やめて。

お母さんを殴らないで‥

あたしの自慢のお母さんを‥


「‥‥やめてぇッ!!」

あたしの声に気付いたお父さんが、見たことのない目であたしを睨んだ。

「‥お母さんをッ‥殴らないでッ‥!お父さんが悪いんでしょッ!?」

バシッ‥―\r


「いやぁッ!!お姉ちゃんッ!」


「お父さんっ!やめてッ!」


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