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月光に染まる魔王〜第十話〜

[608]  へたれもち  2009-05-17投稿
う〜ん…最近、八神…
様子がおかしいな。
女…でもなさそうだし…
しかし、真の周りは女が
多くなったな…
霧島さんに一年生の
あの娘…うらやましい
限りだよ、全く。
ま、昼にゆっくり事情
でも聞くかな。

昼…か、屋上にしばらく
居るとしよう…。
「真〜昼食べようぜ?」

「悪いが先約がある。
今度にでも誘って
くれないか。」
まあ、ほぼ毎日誘って
くるんだが。
「朝の一年生か…
うらやましいぜ。」
面倒だ…適当に答える
とするか。
「ああ、そうだが。」
何言ってるかは
聞いてないがな。
「ま、マジで…。」
何を驚いてるかは
知らないが、さっさと
屋上に向かうとするか。

先輩…いつ頃来るかな?
食事が先かな?一応、
お弁当は持って来たし…
突然だから、一人前
しかないけど。…
「間宮さん…。」
先輩は腕を背中に回し、
私を抱き寄せるように
ゆっくりと力を入れて…
「せ、先輩?」
どうしても、少し身体が
強張って…
「力を抜いて。」
何故か、そのまま身体
から力が抜けてしまう。
そのまま、ベンチに身体
をゆっくりと倒されて
しまって…え…
「そんな…私達には…
そのまだ早いですよ。」
すると、先輩は私の耳元
「いずれは…それが早い
か遅いかの違いだ。」
私はそのまま身を任せて
いた…。


はっ!私は何を…
「どうした、顔が
赤いぞ?」
え…見られてた…。
「いつから居ました?」
先輩は無表情のまま
「5分前から…。」
そ…そんな、恥ずかしい
くて…ど、どうしよう。
「そうだな、まず…
僕の名前は八神真…、
呼び方は任せるよ。
さっそく昨日事から…
あれは、何が原因だと?
状況が把握
出来ないから説明
してくれないか?」
あ、あれ?あんまり
気にしてないのかな?
「は、はい。あれは…」
話そうとすると、後から
物音が聞こえた。
「ほう…まさか、
マスターが二人も…
私は運が良いの
でしょうか?お二方。」
マスターが二人…ま、
まさか…。
「逃げるぞ、
こんなところでは
戦え…?…また、風が…
結界…か、面倒だな。」
先輩の目付きが…
凄い殺気が…昨日の比
じゃない。

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