携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 詩・短歌・俳句 >> ギャラクシーラリー82

ギャラクシーラリー82

[453]  フェイ  2009-05-18投稿
こんなアタシだけどアナタは待っていてくれた。


たくさん傷つけて、迷惑かけてばかりいたアタシ。


なのにアナタは待っていてくれた。


やっと気付いたの。アナタがそばにいる事の意味。


そばにいてくれたその意味に。


気付いた時に涙が止まらなかった。


なんて大きな存在。


ごめんなさいね。アタシも頑張っていたつもりだったけど、自分の事で精一杯だった。


アナタが気付かせてくれた。ずっと待っていてくれた。


街で流れるラブソング。今は、全く違って聴こえてくるわ。


みんな知っていたのね。


愛なんて口に出来なかった。


どこか別の世界の事だと感じてた。


だけど、そうじゃなかったのね。


こんなに近くに有ったのね。


ありがとう。


感謝の気持ちでいっぱいよ。


大切な事はただ一つ。たった一つ。


愛が全て。


真実は、ただ一つ。愛だけ。ただ愛だけ。


今なら言える。ただ愛だけ…。



クミは力の限り歌った。周りが目に入らないほど夢中で踊った。

アユミさん、ナミエさん、イッコーさん…みんな、みんなアリガトウ。ウチにできる事は歌うことだけ。

争いをやめて。みんな気付いて。みんな誰と戦っているの?何で争っているの?

大切な事はただ一つなんよ。愛だけなんよ!

アユミもナミエも少し驚いていた。

クミちゃん…。スゴいじゃない…。負けてられないわね。

アユミもナミエも全開だった。

三人の歌姫が、スポットライトもない田舎のドライブインで最高のパフォーマンスを披露していた。

相手は数万のファンではない。数百人の暴徒だ。

歌姫達を、すぐそばで見守る三人の刑事達。ここにも愛があった。

お願い…届いて!この想い。クミは祈った。誰に?自分を愛してくれた人達に。世の中全ての人達に。

そして奇跡が起こった。

暴徒化した人々は、次第に落ち着きを取り戻し、三人の女の歌声に聞き入っていた。

乱闘は急激に終息へと向かった。

感想

感想はありません。

「 フェイ 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス