携帯小説!(スマートフォン版)

記憶2

[500]  あみ  2009-05-29投稿


何か流れ出してきた



どこか懐かしいような
哀しさと美しさが
混ざったような歌が
聴こえだした


「この…曲は?」

「これは…」

彼女は戸惑いながらも
小さく答えた

「私とあなたの
思い出の曲」


「俺と君に…
何があったんだ?」



何か思い出せそうな
もどかしさが頭にあった

だけど思い出したら
いけないような気がした



「思い…出せないの?」

彼女の頬には一筋の
涙が流れていた


「あんなにたくさん
一緒にいたじゃない…」

ズキッ



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