ほんの小さな私事(3)
母は、私が持っているこの、『霊視』について、釘を刺すように、何度も「貴方が持っている力の事は、私以外に話してはいけませんよ。」と、言っていた。
勿論私も、その力が、普通の人が持つ力ではないという事を理解していたし、母以外にこの事を話したことは一度もなかった。
けれど、やはり、この力の事は気になったし、何故、私にそんな力が備わっているのか不思議に思うこともあったから、様々と、そういった事に関する本を読みあさってみたものの、大抵は、伝承やお伽噺といったものばかりで、『霊視』について解き明かすものは見つからなかった。
母も、この事に関して、余り詳しい事は教えてくれず、「将来的に色々と教えてあげる」と言っていたが、その母も、この世の存在ではなくなってしまった。
ただ、この力を持っている事で、何か、大変な出来事に巻き込まれたという事もなかったので、極力、この力について、普段は気にしないようにしていたのだけれども…。
両親が亡くなり、お爺さんの所に引き取られ、同時に、この地区にある、唯一の高校、『富士緑高校』に転入してしばらくした頃、この力を持っていた事で、私は、とある事件に巻き込まれる事になる。
事は、事件が起こる三日前から話は始まる…。
勿論私も、その力が、普通の人が持つ力ではないという事を理解していたし、母以外にこの事を話したことは一度もなかった。
けれど、やはり、この力の事は気になったし、何故、私にそんな力が備わっているのか不思議に思うこともあったから、様々と、そういった事に関する本を読みあさってみたものの、大抵は、伝承やお伽噺といったものばかりで、『霊視』について解き明かすものは見つからなかった。
母も、この事に関して、余り詳しい事は教えてくれず、「将来的に色々と教えてあげる」と言っていたが、その母も、この世の存在ではなくなってしまった。
ただ、この力を持っている事で、何か、大変な出来事に巻き込まれたという事もなかったので、極力、この力について、普段は気にしないようにしていたのだけれども…。
両親が亡くなり、お爺さんの所に引き取られ、同時に、この地区にある、唯一の高校、『富士緑高校』に転入してしばらくした頃、この力を持っていた事で、私は、とある事件に巻き込まれる事になる。
事は、事件が起こる三日前から話は始まる…。
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