ほんの小さな私事(5)
放課後、私は高野さんの案内で、校舎内を巡り歩いていた。
それというのも、私が今後、所属する部活を決める為に、それぞれの部活の活動を見学する為だ。
しかし私は、既に、所属する部活を心に決めていたのだけれども、高野さんの好意を素直に受けた。
それに、この学校では、どのような部活が活発なのかも知りたかったし、高野さんとのお喋りするのも楽しいし。
「こっちがグラウンドで、野球部やサッカー部が活動してるよ。その向こう、網で囲われてる所にテニスコートがあって…でも、部員のほとんどは、ランニングに出ちゃってるね。」
高野さんは、そう私に色々と説明してくれながら、時折、彼女が首にかけているカメラを構え、シャッターをきっていた。
話では、彼女は写真部に所属しているそうで、出来る限りカメラを携帯して、事ある毎にシャッターをきっているらしい。
彼女曰く、「タイミングを逃すのは勿体ない」だそうで、フィルムが切れると、肩に下げているバッグから手際良くフィルムを取り出し、驚きのスピードで交換していた。
「ふふん。写真家の娘だからね。こういうのを扱うのは手馴れたものよッ。ぱっぱっぱ、って、こんな風にね。」
そう言いながらカメラを弄る彼女の顔は、とびきり輝いていた。それほどにも彼女は、カメラを扱うのが楽しく、好きなのだろうな、とも感じていた。
それというのも、私が今後、所属する部活を決める為に、それぞれの部活の活動を見学する為だ。
しかし私は、既に、所属する部活を心に決めていたのだけれども、高野さんの好意を素直に受けた。
それに、この学校では、どのような部活が活発なのかも知りたかったし、高野さんとのお喋りするのも楽しいし。
「こっちがグラウンドで、野球部やサッカー部が活動してるよ。その向こう、網で囲われてる所にテニスコートがあって…でも、部員のほとんどは、ランニングに出ちゃってるね。」
高野さんは、そう私に色々と説明してくれながら、時折、彼女が首にかけているカメラを構え、シャッターをきっていた。
話では、彼女は写真部に所属しているそうで、出来る限りカメラを携帯して、事ある毎にシャッターをきっているらしい。
彼女曰く、「タイミングを逃すのは勿体ない」だそうで、フィルムが切れると、肩に下げているバッグから手際良くフィルムを取り出し、驚きのスピードで交換していた。
「ふふん。写真家の娘だからね。こういうのを扱うのは手馴れたものよッ。ぱっぱっぱ、って、こんな風にね。」
そう言いながらカメラを弄る彼女の顔は、とびきり輝いていた。それほどにも彼女は、カメラを扱うのが楽しく、好きなのだろうな、とも感じていた。
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