携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 真実 1

真実 1

[544]  彰子  2009-06-01投稿
 あなたは本気で 人を愛した事がありますか?

 あなたは本気で 人生を納得して生きていますか?

 淳は結婚して10年、毎日「こんなものかな…」で生きている。バブル時代に田舎から関西に出て学生をしていた時に自分と同じ同郷から出てきていた真理と知り合い本気の恋愛もしたが、彼女の就職と共に別れる事になり、かなりやけに、しかも適当に女と付き合うようになった。金を稼げばどうにかなる、本気で人を愛しても苦しいだけだ…。
 淳は大手の企業に就職し、2年が経った頃、上司に「「お前もそろそろ身をかためた方がいいぞ」 と言われて、とりあえず以前友達に紹介されていた美佐に連絡を取ってみた。『人並の歳で人並に結婚すれば仕事でも何かと信用も出来る』美佐には一度好きな人がいるからと、付き合いを断られていたが、その相手にフラレたのか、連絡が良く入るようになっていた。
 今思えば、彼女から連絡が来るのは淳が海外旅行に行く前や後、後は彼女の誕生日。決まってブランド品の土産やプレゼント、雑誌に載っている店でのディナー…。そういった物や場所が似合う女ではないが、そんな事はどうでもよく、淳は自分が払える慢りみたいなものを感じ、そうゆう自分に喜んでいた。
 とりあえず彼女と結婚し二人の子供にも恵まれたが、彼女は何かと文句をつけては実家に帰る、10年と言っても、その殆どは実際の生活は無かった。子供の成長も時々実家の方に顔を出せば『大きくなった』と感じる程度で、二人の生活に戻れば、またぐちゃぐちゃ文句を言っていた。淳はうんざりし、仕事に逃げた。が、その仕事での、ちょっとした愚痴を話せば、
「そんなに嫌なら辞めればいいじゃない、関西でも有名な大学出てるんだから、どこでも就職位出来るじゃない?もっと稼げる仕事にすれば?」とくる。いない方が良かった…実家に帰ってくれていた方が楽だった…

感想

感想はありません。

「 彰子 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス