ほんの小さな私事(11)
「どうしたの?何か居た?」
「…あ…ううん、何でもない。何か見えた気がしたけど、気のせいだったわ。」
「そっか。」
不思議そうな顔をして、急に立ち止まった私に高野さんが、どうしたのかと尋ねてきたが、私は、彼女に変な心配をかけまいと、気のせいで通した。
出来る限り笑顔を見せて返答したものの、脳裏には、何とも言えない不安が広がっていた。
赤い靄が見えた時は、必ずといって、何かしらのトラブルが付近で起こっていた。
それはすぐでなく、そして、事の大小関係なしに、ほぼ確実ぐらいの感じで、事故や事件などが起きていたので、この時も、この付近で近いうちに何かが起こるのを確信していた。
言い方としては、予知能力といったものに近いのかも知れない。
「…早く図書館に行きましょ。」
「何慌てるの?」
なるべく冷静を装って言ったものの、高野さんは、私が、内心、慌てているを察知したようだ。
ただやはり、あまりこの場所に長居はしたくなかったので、私は無理に笑顔を見せつつ、渡り廊下の先に歩みを進めた。
「んもぅ…なんなのよー。」
高野さんは苦笑いを見せつつ、そう言って、私の後を追ってきた。
「…あ…ううん、何でもない。何か見えた気がしたけど、気のせいだったわ。」
「そっか。」
不思議そうな顔をして、急に立ち止まった私に高野さんが、どうしたのかと尋ねてきたが、私は、彼女に変な心配をかけまいと、気のせいで通した。
出来る限り笑顔を見せて返答したものの、脳裏には、何とも言えない不安が広がっていた。
赤い靄が見えた時は、必ずといって、何かしらのトラブルが付近で起こっていた。
それはすぐでなく、そして、事の大小関係なしに、ほぼ確実ぐらいの感じで、事故や事件などが起きていたので、この時も、この付近で近いうちに何かが起こるのを確信していた。
言い方としては、予知能力といったものに近いのかも知れない。
「…早く図書館に行きましょ。」
「何慌てるの?」
なるべく冷静を装って言ったものの、高野さんは、私が、内心、慌てているを察知したようだ。
ただやはり、あまりこの場所に長居はしたくなかったので、私は無理に笑顔を見せつつ、渡り廊下の先に歩みを進めた。
「んもぅ…なんなのよー。」
高野さんは苦笑いを見せつつ、そう言って、私の後を追ってきた。
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