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不思議な引力

[598]  キャロルの秘密  2009-06-08投稿

出会ったのは、一ヶ月前。
君は始めから無口だった。
僕もだけど。


あれは、アルバイトの帰り。外は気が付けば土砂降りの雨。
幸運にも僕は、置き傘があった。だけど君は置き去りに出来ない気がした。
勇気をだして「駅まで送るよ。傘ないんでしょ?」と声をかけた。
君は黙って頷いた。

時には雨もいいかなと思った夜だった。

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