ほんの小さな私事(12)
図書館は、私が想像していたよりも大きかった。
建物は二階建てになっており、一階には、貸し出し受け付けのカウンターと、エリア分けされて、様々な本が本棚に納められている。
二階は、ここからでは様子が確認出来ないが、貸し出しされていない本があるらしく、その隣にミーティングルームがあるそうだ。
「結構大きいでしょ?ここの図書館は、沢山の本があって、学校の生徒以外も利用出来るようになってるのよ。」
確かに、中を覗き込んでみると、制服姿の人以外にも、私服姿の人が見えた。
「一般の人たちにも利用されるってことで、ここには、常駐の管理者がいるの。林さん、こんにちは〜。…って、あれ?今日は林さん一人だけ?」
カウンター奥にある事務所で、様々なデータをパソコンに打ち込んでいた方が、高野さんの呼び掛けに反応し、カウンター側へとやってきた。
「あら、高野さん、こんにちは。そうなのよ。当番の山下さんが来てくれる筈なんだけど、まだ来てないの。どうしたのかしら?」
林さんがそう言うと、高野さんも不思議そうな表情を浮かべ、答えた。
「今日はカズちゃんが当番かぁ…。あの子、真面目だし、時間にもしっかりしてるんだけど、何かあったのかな?」
「どうなのかしらね。取り敢えず後で、彼女の担任の先生にでも連絡入れてみるわ。…それはそうと、そちらの彼女は?」
林さんが、二人のやりとりを横で見ていた私に視線を向けていった。
「こんにちは、初めまして。牧野沙羅と言います。今日からこの学校に転入してきたんです。」
「で、私のクラスに入ってきてね、今、あっちこっち案内して回ってるのよ。」
「あら、そうなの。私は林万里よ。宜しくね。」
建物は二階建てになっており、一階には、貸し出し受け付けのカウンターと、エリア分けされて、様々な本が本棚に納められている。
二階は、ここからでは様子が確認出来ないが、貸し出しされていない本があるらしく、その隣にミーティングルームがあるそうだ。
「結構大きいでしょ?ここの図書館は、沢山の本があって、学校の生徒以外も利用出来るようになってるのよ。」
確かに、中を覗き込んでみると、制服姿の人以外にも、私服姿の人が見えた。
「一般の人たちにも利用されるってことで、ここには、常駐の管理者がいるの。林さん、こんにちは〜。…って、あれ?今日は林さん一人だけ?」
カウンター奥にある事務所で、様々なデータをパソコンに打ち込んでいた方が、高野さんの呼び掛けに反応し、カウンター側へとやってきた。
「あら、高野さん、こんにちは。そうなのよ。当番の山下さんが来てくれる筈なんだけど、まだ来てないの。どうしたのかしら?」
林さんがそう言うと、高野さんも不思議そうな表情を浮かべ、答えた。
「今日はカズちゃんが当番かぁ…。あの子、真面目だし、時間にもしっかりしてるんだけど、何かあったのかな?」
「どうなのかしらね。取り敢えず後で、彼女の担任の先生にでも連絡入れてみるわ。…それはそうと、そちらの彼女は?」
林さんが、二人のやりとりを横で見ていた私に視線を向けていった。
「こんにちは、初めまして。牧野沙羅と言います。今日からこの学校に転入してきたんです。」
「で、私のクラスに入ってきてね、今、あっちこっち案内して回ってるのよ。」
「あら、そうなの。私は林万里よ。宜しくね。」
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