ほんの小さな私事(15)
「まさか…通り魔とか…。」
高野さんの言葉に、山下さんは首を横に振った。
「スカートが切れてるのに気がついた時、あたし、回りを見渡したんだけど、誰も居なかったわ。もしかしたら、どこか釘とかが出っぱってて、それに引っ掛かったとか思ったけど…特に何もなくて…。で…しばらく回りを見てたら、何か『ヒュー』って音と、良く解らないけど、変な唸り声みたいなのが聞こえて…怖くなって…。」
「それで慌てて、図書館に駆け込んできたのね。」
「はい…。」
やはり、渡り廊下の赤い靄は、事件の前兆だった。
幸い、見た所、スカートが切れているだけで、山下さん自身に傷がついている様子は無いので、それが、不幸中の幸い…と言った所か?
高野さんの言葉に、山下さんは首を横に振った。
「スカートが切れてるのに気がついた時、あたし、回りを見渡したんだけど、誰も居なかったわ。もしかしたら、どこか釘とかが出っぱってて、それに引っ掛かったとか思ったけど…特に何もなくて…。で…しばらく回りを見てたら、何か『ヒュー』って音と、良く解らないけど、変な唸り声みたいなのが聞こえて…怖くなって…。」
「それで慌てて、図書館に駆け込んできたのね。」
「はい…。」
やはり、渡り廊下の赤い靄は、事件の前兆だった。
幸い、見た所、スカートが切れているだけで、山下さん自身に傷がついている様子は無いので、それが、不幸中の幸い…と言った所か?
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