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人生の味[終]

[452]  ニコル  2009-06-12投稿
しばらく歩いた後、ふと僕は空を見上げた。



この曇り空の上には、見えないけれども、確かに青空が広がっている。


一見は進んでいないように見える僕達の人生も、見方しだいで楽しい明日がやってくるのだろうか。

そう考えると、それまではくだらなかった明日が、急に待ち遠しくなった。









注ぎ込む太陽の光に僕は目を覚ました。

1999年8月1日。

やっぱり地球は滅亡なんてしなかった。
あの話題も世間から消えつつあるようだ。


相変わらず、忙しい毎日をこなすだけの日常。

でも僕の心は晴れ晴れとしていた。

今日もドアを開けると、いつも通りの日々が始まる。


僕は空を見上げて少し笑った。

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