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ほんの小さな私事(17)

[422]  稲村コウ  2009-06-13投稿
図書館の事はあと、林さんが見てくれるという事になったので、私と高野さんで山下さんを帰宅途中まで送る事となった。
まずその前に、このままスカートが切れたままなのも何なので、一旦、山下さんのクラスへと、ジャージを取りに行って、それに着替えてからという事にしたけれど、渡り廊下側を行って、そこでまた、何かがあるとも限らないので、二階の校舎繋いでいる連絡通路側で戻る事にした。
連絡通路の窓からは、先ほど歩いてきた渡り廊下を見下ろす事ができた。が、山下さんが怖がらないように、窓の反対側を歩いてもらい、私たちは、余り露骨に下の様子を見ないようにしていたものの、二人して、外の様子が気になって仕方ない感じになっていた。
高野さんは、カメラを時折触って、隙あらば、シャッターをきりたいという様子を見せていたし、私も私で、気づけば横目で、下の様子を窺っていた。
取り敢えず、山下さんに変な気をかけてしまうのを懸念して、最小限の動きの中で下の大体の様子はみえたが、肝心な場所…私が見た赤い靄が見えた辺りの林は、渡り廊下に併設されている屋根に遮れ、見る事ができなかった。

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