記憶5
みうは手にナイフを
持ちながら意味深な言葉を
ブツブツと呟いていた
みうはナイフを振り上げ
俺に襲いかかってきた
いや…みうが襲いかか
ったのは俺の隣にいた
彼女だった
だんだんと額に汗が
滲み出ているのがわかッた
俺は彼女を庇った
そして…
「ねぇ、みうのこと
愛してるって…
言ってくれないの?」
俺の回想はみうの
言葉によって遮られた
「みうが…みうが…
お兄ちゃんのことを
殺してしまったから?」
そうだ、そうだった
みうは俺の妹だったんだ。
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