ほんの小さな私事(21)
「噂には聞いてたけど、ホントに変な人…。」
山下さんが、去っていった男子生徒の方を見ながらそう言うと、高野さんは、男子生徒が去っていった方向に握りこぶしをつきだし、親指を下に向け、敵対心まるだしといった様相で言葉を吐いた。
「変人どころか、あんなのド変人よ!何考えてるかわかんないし、あいつが作った心霊研究同好会とかなんとか…わっけわかんない!」
「心霊研究同好会?」
「よく解らないんだけど、さっきの櫻井君が作ったクラブみたい。新聞部の中でそういうのを作ったらしいんだけど、一部の人たちと噛み合わなくて、別の部として立ち上げたらしいんだけれど…。」
山下さんが、私の疑問に、簡潔に答えてくれた。
詳しくはまだ解らないけれど、心霊研究と言うからには、その手の話しにも通じているのかも知れない。そういった意味では、彼に興味がわくのだが…先ほどの、高野さんとのやりとりを見ている限り、普通の感覚の持ち主とは言い難そうだ。
山下さんが、去っていった男子生徒の方を見ながらそう言うと、高野さんは、男子生徒が去っていった方向に握りこぶしをつきだし、親指を下に向け、敵対心まるだしといった様相で言葉を吐いた。
「変人どころか、あんなのド変人よ!何考えてるかわかんないし、あいつが作った心霊研究同好会とかなんとか…わっけわかんない!」
「心霊研究同好会?」
「よく解らないんだけど、さっきの櫻井君が作ったクラブみたい。新聞部の中でそういうのを作ったらしいんだけど、一部の人たちと噛み合わなくて、別の部として立ち上げたらしいんだけれど…。」
山下さんが、私の疑問に、簡潔に答えてくれた。
詳しくはまだ解らないけれど、心霊研究と言うからには、その手の話しにも通じているのかも知れない。そういった意味では、彼に興味がわくのだが…先ほどの、高野さんとのやりとりを見ている限り、普通の感覚の持ち主とは言い難そうだ。
感想
感想はありません。