ほんの小さな私事(22)
何はともあれ、櫻井君の事はともかく、高野さんを助け起こし、改めてA組の教室へ向かう事にした。
向かう…とは言っても、目と鼻の先なのだが。
まず、山下さんをA組の教室まで送った後、私と高野さんは、B組の教室に、置いてある荷物を取りにいった。
B組の教室は、誰も人が残っておらず、電気も消えていて薄暗かった。
「一気に暗くなっちゃったね。さっきまでは明るかったのに。」
教室の電気をつけ、中に入る私達。先ほどの薄暗い教室もそうだが、電気をつけて明るくしても、やはり人気のない静まりかえった教室というものは不気味である。
その時…
「あーっ!」
いきなり声を上げる高野さん。何事かと思い、私は高野さんの方に目を向けた。
高野さんは、カメラバッグの中を整理していたようだったが、何かの機械を手にして、ひきつった顔をしていた。
「どうしたの?」
「…光度計が…壊れちゃった…。」
私は、彼女が手にしているそれ…光度計を見てみると。光度計は、液晶部分が変に滲み、機材の端の所に、ひび割れができていた。
先ほど、高野さんがしりもちをついた際、バッグがクッション代わりになっていたが、その時の衝撃で壊れてしまったのだろう。
向かう…とは言っても、目と鼻の先なのだが。
まず、山下さんをA組の教室まで送った後、私と高野さんは、B組の教室に、置いてある荷物を取りにいった。
B組の教室は、誰も人が残っておらず、電気も消えていて薄暗かった。
「一気に暗くなっちゃったね。さっきまでは明るかったのに。」
教室の電気をつけ、中に入る私達。先ほどの薄暗い教室もそうだが、電気をつけて明るくしても、やはり人気のない静まりかえった教室というものは不気味である。
その時…
「あーっ!」
いきなり声を上げる高野さん。何事かと思い、私は高野さんの方に目を向けた。
高野さんは、カメラバッグの中を整理していたようだったが、何かの機械を手にして、ひきつった顔をしていた。
「どうしたの?」
「…光度計が…壊れちゃった…。」
私は、彼女が手にしているそれ…光度計を見てみると。光度計は、液晶部分が変に滲み、機材の端の所に、ひび割れができていた。
先ほど、高野さんがしりもちをついた際、バッグがクッション代わりになっていたが、その時の衝撃で壊れてしまったのだろう。
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