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君からの手紙〜41〜

[370]  YOSI  2009-07-01投稿
午後19時、もうすぐ仕事を終えてくる勇一を、幸子は休憩室で待っていた。
そこへ、早番で上がってきた和枝が入ってきた。
「あっ、お疲れ様です」
「お疲れ様です。…え〜と、夕樹さんでしたよね?」
「はい。よろしくお願いします」
「いえ、こちらこそお願いします。どうしたんですか?こんな時間に?」
「ちょっと、お話しがあって、待ってるんです。荒木さんを…」
「そうなんですか?どんなお話しなんですか?」
「え?」
和枝は、待っている相手が勇一と聞いて、ついそんな質問をしてしまった。
幸子は、自分と同じくらいの年齢のようだし、ちょっと気になってしまったのだ。
「あっ、すいません。気にしないでください」
とは言ったものの、少し動揺しているのがわかる。
幸子は、そんな和枝の様子を察して切りだした。
「ちょっと、私の昔のことで、大事な話しがあって、相談があってなんです」
「そうなんですか
プライベート的なことだったらすみません…」
「いえ…」
2人の間に、しばしの沈黙が流れた。
「あの…夕樹さんは、結婚されてるんですか」
「え?いえ、まだですけど…」
和枝の質問に、戸惑いながらも、いやな顔をせず答えた。
「新井さん…もそうですか?」
「はい。好きな人はいるんですけどね〜。その人、私が好きだってゆう光線送っても気づいてくれないんです(笑)」
「そうなんですか〜。じゃあ、もう告白するのみですね?私も応援します」
「本当ですか?じゃ、今度恋愛について、お酒でも飲みながら、語り合いませんか?」
「私でいいなら喜んで」
「はい!」
幸子には、和枝が誰のことを好きなねか、察しはついていた。…もちろん、それが勇一であることも。
だが、幸子自身、自分の過去と勇一の過去が似ていることで、勇一に運命的なものを感じていた。
それは、恋愛的なものとゆうよりは、1つの曲をめぐる、勇一と幸子の過去のわだかまりを無くすための、見えない誰かの願いによって、導かれたのではないかと…
そんな思いもあったが、和枝の思いも察して、「あっ、そうだ。今度、改めてさんと中村さんの送別会でもしませんか?恋愛トークでもしましょう」
幸子の気遣いに和枝は感謝した。
「是非!じゃあ、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
和枝は帰っていった

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