ほんの小さな私事(40)
朝食をとりながら、藤沢さんの話を聞いていた所、祖父と藤沢さんは、檀家という関係以外にも、幼なじみという関係もあるらしくて、祖父の妻、つまり祖母が亡くなってから、家の面倒を見に来るようになったそうだ。
ただ、祖父が自宅に居る場合は、祖父が家事などをしているそうだが、食事は出来合いの物で済ませてしまったり、片付けも、暫く放置して、ある程度たまった所で片付けたり、と、あまりにも粗雑過ぎる為、それを見かねて、藤沢さんが家の面倒を見に来るようになったとの事。
たまに他の檀家さんが、家の面倒を見に来てくれているそうだが、大抵は藤沢さんが来て、面倒を見ているそうだ。
「藤沢さんのお家の事は大丈夫なんですか?」
と、私が聞いてみた所、藤沢さんの一番上の息子さんの所にやって来たお嫁さんが、家の事をほとんどこなしてしまうそうで、手が空いてしまうのを嫌って、祖父の所に面倒を見に来ているらしい。
「こいつはホント、だらしないからネェ。あんたたち、こんな感じになっちゃダメだよ?」
「だらしないだと?ナチュラルに生きてるンだよ、俺は。」
藤沢さんに言われた事が気に食わなかったのか、祖父がご飯を食べる手を止めてそう言ったが、すかさず潮が突っ込みを入れた。
「ナチュラルにだらしない、と。まあ、反面教師にはうってつけだね。」
「なんだと、このクソガキ!生意気な口叩きやがって。」
「やるか?エロジジィ?」
二人ははたまた、視線をぶつけ合い、テーブルに身を乗り出したが、藤沢さんが、どこに持っていたのか、フライパンで祖父と潮頭を順に殴った。
「バカな言い合いしてないで、さっさとご飯食べちゃいなさい。」
どうやらこの家の事は、藤沢さんが、主導権を握っているようだ。
ただ、祖父が自宅に居る場合は、祖父が家事などをしているそうだが、食事は出来合いの物で済ませてしまったり、片付けも、暫く放置して、ある程度たまった所で片付けたり、と、あまりにも粗雑過ぎる為、それを見かねて、藤沢さんが家の面倒を見に来るようになったとの事。
たまに他の檀家さんが、家の面倒を見に来てくれているそうだが、大抵は藤沢さんが来て、面倒を見ているそうだ。
「藤沢さんのお家の事は大丈夫なんですか?」
と、私が聞いてみた所、藤沢さんの一番上の息子さんの所にやって来たお嫁さんが、家の事をほとんどこなしてしまうそうで、手が空いてしまうのを嫌って、祖父の所に面倒を見に来ているらしい。
「こいつはホント、だらしないからネェ。あんたたち、こんな感じになっちゃダメだよ?」
「だらしないだと?ナチュラルに生きてるンだよ、俺は。」
藤沢さんに言われた事が気に食わなかったのか、祖父がご飯を食べる手を止めてそう言ったが、すかさず潮が突っ込みを入れた。
「ナチュラルにだらしない、と。まあ、反面教師にはうってつけだね。」
「なんだと、このクソガキ!生意気な口叩きやがって。」
「やるか?エロジジィ?」
二人ははたまた、視線をぶつけ合い、テーブルに身を乗り出したが、藤沢さんが、どこに持っていたのか、フライパンで祖父と潮頭を順に殴った。
「バカな言い合いしてないで、さっさとご飯食べちゃいなさい。」
どうやらこの家の事は、藤沢さんが、主導権を握っているようだ。
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