高校生探偵?
「ここ…だよな?」
そこは古ぼけた扉の前。学校の裏に昔からある用務員専用倉庫だ。
只今の時刻、夜中の11時30分。
ある目的の為に彼らはそこにいた。
「やっぱり辞めようよ。もしあの噂が本当なら…。」「だ、大丈夫だって!ただの噂だろ?」
とは強がったものの、やはり懐中電灯を持っている手は震えていた。
この学校には怪談が存在していた。
怪談は子供が遊び等で生み出したりするもので、本当に存在するものは数少ない。そして、誰もが完全にその存在を信じきれずに妄想だけが膨らむ。
そう、この学校の怪談もその1つに過ぎないなのだ。
『夜中の12時から12時30分の間には気をつけろ』
これがこの学校の怪談だ。具体的な内容が無い、それがこの怪談の特徴であった。
さらに、この時間に学校裏の用務員専用倉庫にいくと世にも恐ろしいことが起こる、だそうだ。
彼らがここに来た理由は、それはなんなのかを突き止めるためだった。
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