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ラブレター 〜第13話〜

[536]  内田俊章  2009-07-09投稿
涙が… ?


 数日後、工藤伸也の彼女である上野遥が、学校の玄関で、雪子を待ち伏せしていた。

 そして、雪子が出て来ると、偶然を装い声をかけた。

 「ユッコ!久し振り!」

 「あっ、遥、こんにちは」

 「久し振りに、一緒に帰ろうか?」

 「うん、良いよ」

 2人は、並んで歩き出した。

 「ユッコは、相変わらす勉強ばっかで、私は遊んでばっかだから、あんまり会わないよね」

 「そんなあ。勉強ばっかりなんてしてないよ!私は、遥が工藤君と一緒に居るの、よく見掛けるよ!」

 「ええ?そうなの。全然知らなかった。ところでユッコは、俊ちゃんに告白したの?」

 「ええ?告白って、何の事」

 「ユッコは小学校の頃、『俊ちゃんが好き』って言ってたじゃん」

 「それは、小学校の時の事でしょう」

 「今は?」

 「今は別に!」

 「そうなんだ。実はね、最近俊ちゃんが、ラブレターをもらったらしいの」

 雪子は、いきなり核心に触れら、ドキドキしながら、顔を赤くした。

 「へえ、そうなの」

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