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ラブレター 〜第16話〜

[460]  内田俊章  2009-07-14投稿
涙が… ?


 「やはり知らなかったんだ。俊ちゃんが、自分で言ってたんだから、間違いないよ!」

 「それって、本当なの?」

 「本当だよ!だから、余計な事を考えないで、まともにぶつかって行きなよ」

 「うん。でも、これからどうしたら良いかな?」

 「そうだね。もうここまで来ちゃったから、3回目のラブレターを書いたら?そして、手紙の中に『佐々木雪子です』ってしっかり書いてさ!」

 「そんなんで、良いかな?」

 「心の底からの『ご免なさい』と言う言葉も忘れないで!」

 「うん分かった、そうしてみる!」

 「俊ちゃんは優しいから、きっと許してくれるよ!」

 「うん!」

 雪子の顔には、笑顔が戻った。

 「ねえ遥。一つお願いして良い?」

 「うん、良いけど」

 「あのね、小学校の時の様にね、友達で居てくれる?」

 「ええ?そんな事?全然OKだよ!私なんて、ずっと友達だと思ってたよ!」

 「本当?嬉しい!」

 「だって私、ユッコと絶交した覚え、無いけど!」

 「ああ!本当だね!」

 2人は、笑ながら手を取り合って、改めて友達の約束を交わした。

 雪子は、大きな肩の荷物を降ろしたような、軽い気持ちになった。

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