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ラブレター 〜第17話〜

[572]  内田俊章  2009-07-17投稿
決心 ?


 その日の夜雪子は、心を込めて3通目の、俊章への手紙を書き上げた。

 今までの2通とは、全く内容が違った。

 今までは、中学生の男子が、興味が有りそうな『Hな言葉』を並べたりもした。

 でも今日は、遥からアドバイスしてもらった通りに、素直にお詫びをして、改めて『お付き合いをして欲しい』と、心を込めて綴った。

 雪子は、何度も読み返して『これで良し』と、手紙をカバンに忍ばせ、ベッドへ潜り込んだ。


 翌日の昼休み、雪子は意を決して、俊章を屋上へ呼び出した。


 その頃工藤は、遥の教室の前にいた。

 「明日の土曜日は、カラオケへ行こうよ」

 「そうだな。その後は、ボウリングだな」

 2人は、明日のデートの話をしていた。

 「そう言えば、昨日、雪子と会ったよ!」

 「へえ。それで、白状したか?」

 遥は、雪子と話しをした内容を、工藤に伝えた。

 「それはヤバイぞ!」

 「えっ、何が?」

 「俺も、俊から相談されて『又名前のない手紙を持って来たら、受け取るな』って言ったんだ!」

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