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ある男の日記 #2

[386]  ルイス・サイファー  2009-07-17投稿
11月10日

疑問。

おれの症状は物忘れなのか、

意識がトンでるのか。


最近周りの人間との会話が噛み合わない時がある。


深刻なのかも。


病院行ってみようかな。


前に見た映画で、不眠症の男が眠っている間に別の人格が行動してるって話があった気がする。



なんて映画だったかな?



おれもそうなってしまうんだろうか?



11月23日

風邪で寝込んだ。

女房は仕事。


孤独。


また変な夢を見た。


抜けちまった歯を眺めていたら、その歯が膨らんで赤ん坊になった。



子供が出来る予兆か?




12月4日

人間とは面白く実に興味深い。

その魂にはあらゆる要素が内包されている。

己自身も人間として存在し、間近で観察する事でしか知りえない事象も多々ある。


実に興味深い。





12月16日

年末は忙しい。

会社にいても外を廻っていても忙しい。

女房も毎日忙しいようだ。


でも正月休みまでもう少し。


クリスマスより大晦日の年越しそばの方が好きだ。和む。


これも奴の影響か?



親父め。





12月30日

休みに入った。

掃除も終わり、日本酒で和む。

下戸の女房は二口で酔い、撃沈。


今まで書いた日記を読み返してみた。


なんか‥当初の目的からずれている気がする。



書いた記憶の無いものもあったり‥


いつも酔って書いているせいか、

またもや記憶がとんでいるのか‥



不安を覚える。



まあいい。

疲れもたまっているし、酔いも心地よい。


眠ろう。





1月1日

初夢は奇妙だった。


以前見た棺桶のようなエレベーターに乗っていて、それが止まった。


扉が開くとそこは薄暗いホール。

暗闇に目を凝らすと奥から男達が現れた。

何人いるかも分からない無数の男達。


そいつらはおれを見ると、全員同時に膝まづいた。



これは社長にでもなる予兆なのか?


違うか。


以前見た赤ん坊の夢も関係なかったし。


でも出世できたら生活も潤うし、子供も持てるだろう。


初詣では今まで以上の努力を誓ってみた。





1月20日

最近見知らぬ人によく話しかけられる。

相手はおれを知っている様な感じだ。


やはりおれの別人格がいるのか?



女房には

「都合の良い性格のせい」

と笑われた。



不安。

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