携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ファンタジー >> エルファ・人形残酷物語24

エルファ・人形残酷物語24

[434]  ぐうりんぼ  2009-07-20投稿
「ソウデショウ?
 子供タチ優秀ダシ、私ノ自慢ダワ」

「…」

 …どこか優秀なの?…

「ミンナ、元気ダシ」

「全部で何人いるの?」

「29人ヨ」

「29…」

 …え? 29人?…

 ルーシーがさっき、ざっと数えたところでは28人にしかいなかった。

 用意して来た土産品の数は29個だけど、そう言えば1人…1個余計持って行ったっけ。

 では、あと1人は?

「28人にしかいないって、どう言う事かしら?」

 2人の会話を聞いているスザンヌが不安がる。

「まさかエルファのヤツ、又1人殺してしまったんじゃあ」

 ジャックが物騒な事を口走ったけど、有り得ない事もないだろう。

 ルーシーが質問する。

「29人だけ?」

「モウ1人イルンダケド…実ハ今、街ノ人形病院ニ入院シテイルノ」

「ケガか何かで?」

「棚ノ上デ、フザケテテ、床ニ落チテ足ヲ折ッチャッタノ」


「まあ」

「ウソばっかり。
 そんな話し、聞いていないわ」とマルシア。

「シバラク、帰ッテ来レナイワ」

 寂しげな顔をするエルファだけど…

 ルーシーは端から信じてはいない。

 …エルファ、本当はその子をどうしたのよ?…
 この時だ。

 …え?…

 ルーシーはふと、部屋の奥の方に目をやった。

 子供たちが3人、こちらの方を見ているのだ。

 しかも、1人が胸の辺りで手を左右に振っている。

 まるで、違う違うって意思表示をしているような仕草だ。

 更にその子は、(ルーシーから見て)右側の方をチョンチョンと指差した。

 まさか!

「ドウシタノ?」

「あ、いや別に!」

 大慌てのルーシー。

 エルファが奥の方に振り向いた時には、3人は素早く身を隠していた。

 エルファが席を外す。

 キッチンに行ってクッキーを取りに行って来ると言う。

 エルファが部屋を出て行ったのを確認したエルファは、子供が指差した右側の扉に歩み寄った。

 人形たち用の浴室のようだ。

 子供たちが駆け寄って来た。

「ココに誰かいるの?」

 ルーシーの質問に、指差した子はミャーと返事した。

 カギ穴から中を覗いてみる。

 …イイッ!?…

 驚愕するルーシー。

 急いでマイク使って、小声で連絡取り始めた。

「お風呂の中に、子供が1人…閉じ込められているわ!」

「何だと!?」

感想

感想はありません。

「 ぐうりんぼ 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス