携帯小説!(スマートフォン版)

輪 6

[617]  2009-07-26投稿


圭織さん?行きますよ?っと、彼はポヤーっとしていたのを見かねたのか、なんと私の手をひいて歩き始めてくれたのです!


初めて繋いだ彼の手は、ごつごつして、大きくて…すごく冷たかった。


ん?今…手繋いでるよね?
えぇーっ!?

き、緊張してきちゃった。
ドキドキするっ…!


ど、どうしよ…熱が伝わってるんだよね!?

あっ、心臓の音って手から伝わるのかな…?


もし聞こえてても…

「さぁ、着きましたよ?ここが僕の家です。上がってください。」

「はぅっ!?は、早いね。」

ここに来て私の妄想はストップした。

「…ふぇー…おっきな家。あ…お、お邪魔します!!親は居る?私、挨拶しなきゃっ!」

「ははっ…実は両親と別居してるんだ。そのほうが学校から近いし、何かと便利なんですよ?」

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