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エルファ・人形残酷物語27

[443]  ぐうりんぼ  2009-07-27投稿
「何するんだテメェッ!?
 奥様を殺す気かッ!?」

 ジャックが飛んで来て、エルファを思いっきり蹴飛ばした!

「ウーアーンアーンッ!!」と、エルファは泣き出して逃げて行った。

 メメも泣きながら、逃げて行く。

 その後…

 エルファは警察に逮捕され、身柄を人形協会に移送された。

 マルシアは背中を十数ヶ所も刺され、搬送先の病院で亡くなった。

 ―――――――――\r

 それから3日後して…

 ボックル会長立ち会いの元で、人形裁判が行われた。

 エルファはマルシアを刺し殺した事は認めようとはしなかった。

 全てはジャックや一部の子供たちが殺ったと、決め付けるばかりだ。

 相変わらずの無責任な態度のエルファ。

 だが、言い逃れは出来ないだろう。

 ジャックやルーシー、スザンヌやガーレッドなどの証人がいるのだ。

 エルファの今までの生活状況が4人から報告される。


 そしていよいよ、判決が下された。

「被告人エルファ…

 今日までの人形としてのあるまじき怠けた生活、子供人形たちに対する教育放棄、家主マルシア・グローブの殺害…

 これらの罪を犯した事はほぼ明白。

 よって…

 一部の子供たちも含め、被告人に死刑を言い渡す」

 裁判長から判決文を読み上げられるとエルファは叫んだ。

「私ガ何ヲシタッテ言ウノッ!? 失礼ダワッ!!」

「いくらあがいても無理ですよ被告人。アナタの罪は明白なのです」

 裁判長は落ち着いた口調で反論する。

「ソウヤッテ、オ前ハ私ヲ陥レヨウトスルノネ! ヒドイ! ヒドイ!
 ミーンナ、ジャックヤマルシアノ、セイネ!?」

「…」

 …相変わらずだな…

 証人席のジャックは呆れ顔でエルファを見ていた。

 エルファから色々と、批判の言葉や誹謗中傷が飛んで来るが…

 ジャックはそれら全てをサラリと聞き逃す。

 エルファは狂ったように、裁判長や証人たちに罵声を浴びせる。

「被告人、静かにしなさい!」

 裁判長が声を荒げてエルファに注意するものの、当の被告人は罵声を止めない。

 ここまで来ると、ずっと裁判を傍聴していたボックルが黙っちゃいない。

 ボックルは立ち上がり、エルファに向けて手をかざした。

 手のひらから発せられた光が宙を飛び、エルファに直撃した。


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