よくマンガとかである、屋上の、さらに上の貯水槽みたいな、よく不良とかが昼寝してる場所って、何て名前?―6限目
「そろそろ行くか」
閂はそう言いながら体を起こした。
「そぉだな」
僕もくわえていたタバコを消し、立ち上がる。
「ガムある?」
「ほら」
「さんきゅー」
「いつもどぉり
別々に降りるぞ」
「りょぉかぁい」
あくびをしながら返事。
「お前
しゃべり方変えろよ?」
閂が言う。
「分かってるって」
「じゃあ、また明日」
閂はそう言うと、手を振りながら、階段を降りていった。
「おう」
返事をしながら、僕はどぉでもいいコトを考える。
この場所って
何て名前なんだろ?
突然吹いてきた強風に、思わず目を細める。
見上げると、いつの間にか空は雲に覆われていた。
楽しくなってきた。
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