キャッチボール 第29話
7月18日。西中、2年1組。
「今日で、1学期も終わります。夏休みは、勉強、部活、一生懸命に頑張ってください。」
短くてもうざい先生の話が終わり、生徒達は下校となった。
「みーくんみーくんみーくん!」
何回僕の名前を呼ぶんだ…と振り返る。
森山陽太はちょっとドジな昔からの親友だ。
「どうだった?通知表は?」
僕は笑って話をすり抜けようとした。しかし…
「どうだった!?」
「んーーーーーー。どうだった?陽太は?」
「んーーーー。みーくんはどうだった?」
これじゃあイタチごっこだ。
自転車置場。
「じゃあね。みーくん。」「じゃあね。陽太。」
今日は陽太が忙しいから一緒に帰れないか…
1人寂しく帰るのであった。
龍吾と出会って3カ月。僕の学校生活も充実してきた。龍吾からのメールも来て、姉さんの容態良くなっているとのことだった。
また…平和な日常がやってくる…
あれから父さんも来ない。よっぽど呆れたのだろう。お母さんも龍吾に対してきつく言うこともなくなった。でも…
「岬いるか?」
担任の野間口だ。一体どうしたのだろう。
僕はすぐ行くと、
「ちょっと、職員室まで来てもらえるか。」
「は、はい。」
どうやら説教ではないようだ。でもいつもと違う…そう感じた。
職員室では、僕が入るやいなや、先生方全員がこっちを見た。
「あの子、岬くんよね…。」
知らない先生まで僕の噂をする。
騒然とした職員室。僕はソファに座らされ…
「おまえ…飯岡龍吾って奴と友達か。」
龍吾?…まさか西中の先生からその名前が出るとは思わなかった。
「はい。そうですけど…それがどうかしたんですか。」
僕は表面冷静でいたが、心の中ではもうどうしようもないくらい暴れていた。
「岬…落ち着いて聞けよ。」
「今日で、1学期も終わります。夏休みは、勉強、部活、一生懸命に頑張ってください。」
短くてもうざい先生の話が終わり、生徒達は下校となった。
「みーくんみーくんみーくん!」
何回僕の名前を呼ぶんだ…と振り返る。
森山陽太はちょっとドジな昔からの親友だ。
「どうだった?通知表は?」
僕は笑って話をすり抜けようとした。しかし…
「どうだった!?」
「んーーーーーー。どうだった?陽太は?」
「んーーーー。みーくんはどうだった?」
これじゃあイタチごっこだ。
自転車置場。
「じゃあね。みーくん。」「じゃあね。陽太。」
今日は陽太が忙しいから一緒に帰れないか…
1人寂しく帰るのであった。
龍吾と出会って3カ月。僕の学校生活も充実してきた。龍吾からのメールも来て、姉さんの容態良くなっているとのことだった。
また…平和な日常がやってくる…
あれから父さんも来ない。よっぽど呆れたのだろう。お母さんも龍吾に対してきつく言うこともなくなった。でも…
「岬いるか?」
担任の野間口だ。一体どうしたのだろう。
僕はすぐ行くと、
「ちょっと、職員室まで来てもらえるか。」
「は、はい。」
どうやら説教ではないようだ。でもいつもと違う…そう感じた。
職員室では、僕が入るやいなや、先生方全員がこっちを見た。
「あの子、岬くんよね…。」
知らない先生まで僕の噂をする。
騒然とした職員室。僕はソファに座らされ…
「おまえ…飯岡龍吾って奴と友達か。」
龍吾?…まさか西中の先生からその名前が出るとは思わなかった。
「はい。そうですけど…それがどうかしたんですか。」
僕は表面冷静でいたが、心の中ではもうどうしようもないくらい暴れていた。
「岬…落ち着いて聞けよ。」
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