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セピアカラー(3)

[716]  優風  2009-08-06投稿
・僕達の学校は一学年一クラスで、クラスメイトは全部で三十五名いた。そして、二月にはマラソン大会が決まってある月でもあった。
「あぁ、だるいよなぁ。なんで四キロも走らなきゃならんのかね」
四時間目の体育の授業が終わって原田が言った。確かに四キロはしんどい。僕は十七名中、九位で原田は十三位だった。マラソン大会は毎年、二月の最初の土曜日と決まっていて後、三日と迫っていた。

・昼休みが終わると僕達は掃除を行う。僕の小学校では一年から六年まで男女二名づつ組んで計、十二名で一つの班として掃除をする。ちなみに僕は班長で、掃除場所は体育館だった。
「さぁ、モップかけして」
そう言ってモップかけするメンバーを促す。僕と四年生の“町田美香”はステージ上の掃除に取り掛かった。体育館の掃除は教室の掃除に比べると断然楽だった。月一で場所が変更になるから“ずっと体育館でいいのに”とついつい怠けた思いが芽生える。
「こっちゴミ集まったよ」
「えっウソ、早いね」
「貴士君がノロノロやってるからじゃん」
生意気な事を言うなと思いながら
「隅々までしたのかよ」
と、切り返す。
「失礼ね。ちゃんとやってます」
美香が頬っぺたを膨らまして怒る。ケンカする程、仲がいいというがきっと美香は僕の事をだらしない班長だと軽蔑してたに違いない。少なくとも僕にはそう感じとれた。

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