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トンネルの運命

[542]  ヒョン  2009-08-06投稿
壮大が目を開けると、
やはり、霧のなかにいた。
だが、トンネルの中にしては、妙に明るい。

そのときだ。

眩しい光が壮大の目に飛び込んできた。

「あれは・・」

朝日だった。壮大は周りを見渡した。霧がはれ、
周囲がよく見える。

壮大は息を呑んだ。

壮大が居たのは密林だった。

「ははは、驚いたかね。」
振り向くと、白髪のお爺さんがニッコリと微笑んで立っていた。

「ここに連れてきたのは・・・あんたか?」

「冷静ジャの。」

老人は笑った。

「俺は帰るぜ。」

老人はさらに笑った。

「悪い無理じゃ。」

顔から笑顔が消えた。

「お前には世界を救ってもらわねばならん」


壮大はしばらく驚きをかくせなかった。






続く

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