携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> その他 >> (仮)消えた男…陰の薄い恋…32

(仮)消えた男…陰の薄い恋…32

[313]  月の狼  2009-08-09投稿
1.平穏な時間

伊井 香 は迷っていた。
会社に出勤する時間なのだが…過去を少し変えてしまったから。
しかも橋本会社の社長 橋本 亘と安野 丈 の父親が轟刑部に逮捕されてしまったから橋本会社が存在するのかも分からない。心を寄せる安野 丈 は社員として存在するのだろうか…とにかく不安だった。
しかし考えていても仕方がない。勇気を出して出勤してみた。
会社は存在していた!
15階建てで色も形も全く同じだ。
しかし…名前が違う。
「吉田製造会社」と書いてある。
伊井 香 は歩道の真ん中で、その看板を眺めながらボーっと立っていた。

真理「ちょっとアンタ、なに田舎モンみたいに上を眺めて突っ立ってるのよ!普段は陰が薄いのに道の真ん中で邪魔よ!」

と小田 真理が伊井 香 を詰りながら吉田製造会社と看板が掲げられた、その建物の中に入って行こうとした。

香「あっ!小田さん。」

真理「なによ!気安く呼ばないでよ。」

香「ゴメン…なさい。あっ、あの…。」

真理「もう、なによ!言いたい事があるならハッキリ言いなさいよ。」

香「あっ…ごめんなさい。私…私は…ここの会社の社員ですか?」

真理「はっ?アンタ、頭は大丈夫?陰が薄くてもアンタは、ここの社員よ!先週も吉田 清蔵(ヨシダ セイゾウ)社長と会議をしたでしょ!どーでもいいから、さっさと中に入りなさいよ。」

と言いながら入って行った。
その後、直ぐに浦道 徹も入って行った。
伊井 香 は吉田 清蔵社長って誰?と思いながら続いて中に入って行こうとした。すると後ろから声を掛けられた。安野 丈 だった。

丈「伊井さん。おはよう。今日の夜って空いてる?」

香「えっ!?」

伊井 香 は突然の事にビックリして立ち止まった。
安野 丈 は先にエレベーターに乗ると伊井 香 を手招きして伊井 香 が乗ったのを確認すると6階のボタンを押した。
エレベーターの中は二人きりで伊井 香 が恥ずかしそうに俯いていると安野 丈 が話し掛けてきた。

感想

感想はありません。

「 月の狼 」の携帯小説

その他の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス