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トンネルの運命6

[552]  ヒョン  2009-08-10投稿
「はぁ?訳わかんねぇ!
世界を救う? そんなことほかの誰かがやればいいだろ?」

壮大は爺さんに向かって叫んだ。

老人は、静かに耳を傾けている。

「俺にはそんなことできない。できる訳がない。」

「ここはお前の居た世界とは違うのジャ。」

「・・・?」

壮大はあたりを見渡した。

「そうは思えないな。」


ガサガサ・・・・


草むらがゆれた。


老人は微笑んで言った

「自分の目で確かめなさい。そうすれば 信じられるだろう。」

壮大は頷いて、草むらに近づいた。そして、そっと草むらを掻き分ける。

すると、中には奇妙な生物がいた。
背中に羽がはえたネズミだった。

しかもけっこうデカイ。
壮大のすねのあたりぐらいだろうか。

「ん?おいらの顔に何かついてます?」

「しゃ・・・しゃべった」
壮大は老人を見た。
老人はさらに微笑んだ。

「しんじられたか?」


壮大は頷くしかなかった。

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