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報復

[836]  残恐  2009-08-13投稿
「…………。」
「…………。」
激しく降る雨……。
 雄介はしばらく声が出なかった……。
なぜなら目の前で彼女が倒れていたからだ。雄介は冷たくなった彼女を泣きながら抱きしめた…。
それを遠くから眺めてる女がいた…雄介の元カノだ。
その女は既に死んでおり生前、雄介と付き合っていた…。

しかし、そんなある日に突然女は雄介にフラれた。理由は好きな人が出来たから。
「突然で悪いんだけど、俺……好きな人出来たから……もうお前とは……付き合えないんだ……ごめん……。」
そう言われた女は悲しいあまりに、遂に自殺してしまった…。
雄介を恨みながら……。


 雄介の周りに変化が起きたのもちょうどその頃だった。急に友達が冷たくなったり、寝てる時に首を締められる感じがしたりと少しずつ周りに変化がおきはじめていたある日、夜目覚めると台所に人影があり、なにかを包丁で叩く音がした…。
「コンコン……コンコン……」
不気味に思った雄介は恐る恐る近づいてくと気付いたのか、叩くのを止めてこっちを向いてきた……。


なんとそこにいたのは、死んだはずの元カノだった…。
「ユウスケ……ワタシ……ハ…ユル…サナ…イ…コロシ…テ…ヤル……」

雄介は大きな叫び声をあげた。しかし、自分はベッドの上、夢なのかと思い台所に向かうとそこにはしまったはずの包丁が落ちていた……。
そう、夢なんかじゃなかったのだ。
しかも、女が包丁で叩いていたのは雄介の顔写真が貼られた藁人形だった……。


急に雄介は腹に激痛を感じた…。見ると腹から大量の血が流れ出ていた……。


そして後ろには冷酷な笑みを浮かべる元カノの姿があった………。

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