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青い瞳の転校生 第9話

[368]  内田俊章  2009-08-15投稿
ときめき 2

 「ぇえ〜!毎年キャンプ?羨ましいなあ!それじゃあ、泳ぎを教えてネ!」

 「おー、任せとけ!」

 「隆!私もお願いだよ!」

 ひとみが口を挟んで来た。

 「分かってるって!勇二も、スイスイだから、俺たちに任せとけって!な、勇二!」

 勇二は、おやつを口に入れたところだったので、返事が出来ずに、苦しそうにコクリとうなずいた。

 「おい、大丈夫か勇二!」

 隆は、そう言いながら勇二の背中を叩いてやった。

 「あぁ、ビックリした!死ぬかと思ったよ!」

 「余りいっぺんに、口に入れるからよ!本当にもう、勇二は卑しいんだから!」

 ひとみに、そう言われて勇二が“悪りい、悪りい”と頭をかくと、ドッと笑いがおきた。


 出発して2時間程走ると、左手に、真っ青な海が見えて来た。

 「あっ、海だ!ヤッター!」

 バスの中では、歓声が上がった。

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