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キャッチボール 第36話 〜暗雲〜

[355]  るー6  2009-08-18投稿
そのころ、健也と龍吾は、
「どっちが早く泳げるか勝負だ。」
「受けて立つ。」
健也の挑発にすぐ乗ってしまった。
そして泳ごうとした時、明美と桜が、
「陽太くんと岬くん。忘れ物したから、駐車場に行くって。」
「そうか。心配いらねぇな。あいつがいるなら。」
龍吾はあまり気にしてなかった。それより健也との真剣勝負に力を入れていた。
その話を聞いた後、龍吾は死に物狂いで泳いだ。それで、健也の姿を見失った。「あれ、健也は?」
龍吾は近くにいた桜に聞いた。
「えっ…分からない。」
「なんか見失っちゃって。」
龍吾は川から上がり、濡れた体をふいた。
「健也は何考えてんだよ…」
日が傾き始めた。
陽太とみーくんはまだ戻ってきていない。

駐車場についた僕らは、お母さんに注意された。
「陽太くんごめんね。岬肝心の薬忘れてて。もう。」「いえ。大丈夫です。」
「いい岬?くれぐれも無茶しないで。」
と言って僕に薬を渡した。「ごめん本当に。引き返してもらっちゃって。」
「もう。ねぇ陽太くん。」陽太は苦笑いする。
するとお母さんが急に真剣な顔になり、
「いい?これは、気持ちがムカムカしたり、イライラしたり、感情のコントロールが自分ではできないときに飲む薬。これを飲めば、気持ちが安定して、楽になれるから。」
「分かってる。」
生まれたときからずっと飲んでいる薬。一生、付きあってかなくてはならない。「あと陽太くん。岬の容態が大変と思ったときは、この薬を飲ませて。お願いします。」
「分かりました。」
陽太も分かってくれている。
でも
分かってない人が
この会話を聞いていたとするならば…

「本当にありがとう。じゃあね。」
そして陽太と2人で
「この薬…精神安定剤ってことは?」
陽太に質問された。
「みんなには…言わないほうがいいよね?」
「うん。」
「疑われたら?」
僕はそのことまでは考えてなかった。
「なんとか口実作る。」
僕はこのことは決意してキャンプに参加しようって決めた。
やっぱり無理しないでおくべきだったか。
僕は迷いながらみんなの所へ向かった…。

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