キャッチボール 第36話 〜暗雲〜
そのころ、健也と龍吾は、
「どっちが早く泳げるか勝負だ。」
「受けて立つ。」
健也の挑発にすぐ乗ってしまった。
そして泳ごうとした時、明美と桜が、
「陽太くんと岬くん。忘れ物したから、駐車場に行くって。」
「そうか。心配いらねぇな。あいつがいるなら。」
龍吾はあまり気にしてなかった。それより健也との真剣勝負に力を入れていた。
その話を聞いた後、龍吾は死に物狂いで泳いだ。それで、健也の姿を見失った。「あれ、健也は?」
龍吾は近くにいた桜に聞いた。
「えっ…分からない。」
「なんか見失っちゃって。」
龍吾は川から上がり、濡れた体をふいた。
「健也は何考えてんだよ…」
日が傾き始めた。
陽太とみーくんはまだ戻ってきていない。
駐車場についた僕らは、お母さんに注意された。
「陽太くんごめんね。岬肝心の薬忘れてて。もう。」「いえ。大丈夫です。」
「いい岬?くれぐれも無茶しないで。」
と言って僕に薬を渡した。「ごめん本当に。引き返してもらっちゃって。」
「もう。ねぇ陽太くん。」陽太は苦笑いする。
するとお母さんが急に真剣な顔になり、
「いい?これは、気持ちがムカムカしたり、イライラしたり、感情のコントロールが自分ではできないときに飲む薬。これを飲めば、気持ちが安定して、楽になれるから。」
「分かってる。」
生まれたときからずっと飲んでいる薬。一生、付きあってかなくてはならない。「あと陽太くん。岬の容態が大変と思ったときは、この薬を飲ませて。お願いします。」
「分かりました。」
陽太も分かってくれている。
でも
分かってない人が
この会話を聞いていたとするならば…
「本当にありがとう。じゃあね。」
そして陽太と2人で
「この薬…精神安定剤ってことは?」
陽太に質問された。
「みんなには…言わないほうがいいよね?」
「うん。」
「疑われたら?」
僕はそのことまでは考えてなかった。
「なんとか口実作る。」
僕はこのことは決意してキャンプに参加しようって決めた。
やっぱり無理しないでおくべきだったか。
僕は迷いながらみんなの所へ向かった…。
「どっちが早く泳げるか勝負だ。」
「受けて立つ。」
健也の挑発にすぐ乗ってしまった。
そして泳ごうとした時、明美と桜が、
「陽太くんと岬くん。忘れ物したから、駐車場に行くって。」
「そうか。心配いらねぇな。あいつがいるなら。」
龍吾はあまり気にしてなかった。それより健也との真剣勝負に力を入れていた。
その話を聞いた後、龍吾は死に物狂いで泳いだ。それで、健也の姿を見失った。「あれ、健也は?」
龍吾は近くにいた桜に聞いた。
「えっ…分からない。」
「なんか見失っちゃって。」
龍吾は川から上がり、濡れた体をふいた。
「健也は何考えてんだよ…」
日が傾き始めた。
陽太とみーくんはまだ戻ってきていない。
駐車場についた僕らは、お母さんに注意された。
「陽太くんごめんね。岬肝心の薬忘れてて。もう。」「いえ。大丈夫です。」
「いい岬?くれぐれも無茶しないで。」
と言って僕に薬を渡した。「ごめん本当に。引き返してもらっちゃって。」
「もう。ねぇ陽太くん。」陽太は苦笑いする。
するとお母さんが急に真剣な顔になり、
「いい?これは、気持ちがムカムカしたり、イライラしたり、感情のコントロールが自分ではできないときに飲む薬。これを飲めば、気持ちが安定して、楽になれるから。」
「分かってる。」
生まれたときからずっと飲んでいる薬。一生、付きあってかなくてはならない。「あと陽太くん。岬の容態が大変と思ったときは、この薬を飲ませて。お願いします。」
「分かりました。」
陽太も分かってくれている。
でも
分かってない人が
この会話を聞いていたとするならば…
「本当にありがとう。じゃあね。」
そして陽太と2人で
「この薬…精神安定剤ってことは?」
陽太に質問された。
「みんなには…言わないほうがいいよね?」
「うん。」
「疑われたら?」
僕はそのことまでは考えてなかった。
「なんとか口実作る。」
僕はこのことは決意してキャンプに参加しようって決めた。
やっぱり無理しないでおくべきだったか。
僕は迷いながらみんなの所へ向かった…。
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