ほんの小さな私事(72)
私たちが、渡り廊下の件で話をしていると、校内放送が流れてきた。
「生徒会から臨時に、お知らせします。ただいま、校内にて、異常事態が発生した為、全校生徒は直ちに、下校してください。繰り返します…」
この放送を聞いて、私たちは二人、顔を見合わせた。
「これってやっぱり、渡り廊下の事が関連してるよね。」
「ええ、多分…そうだと思います。」
少なくとも今、異常事態と言える事は、高野さんが見てきた渡り廊下の件以外に考えられない。
「取り敢えず、私たちも帰り支度しないと。沙羅ちゃん、体の方はどう?」
高野さんがそう言って私を気にしてくれたが、もう、この時点では、大体、回復してきていたので、私はにっこりと微笑みながら答えた。
「もう、だいぶ楽になりました。高野さん、介抱してくださって、ありがとうございます。」
「きにしない、きにしない。私たち、友達でしょ?友達が困ってたら助けるのは当たり前の事だから。」
私たちは二人、微笑みながら頷くと、それぞれ荷物などを手にし、立ち上がって、ロッカールームへと向かった。
「生徒会から臨時に、お知らせします。ただいま、校内にて、異常事態が発生した為、全校生徒は直ちに、下校してください。繰り返します…」
この放送を聞いて、私たちは二人、顔を見合わせた。
「これってやっぱり、渡り廊下の事が関連してるよね。」
「ええ、多分…そうだと思います。」
少なくとも今、異常事態と言える事は、高野さんが見てきた渡り廊下の件以外に考えられない。
「取り敢えず、私たちも帰り支度しないと。沙羅ちゃん、体の方はどう?」
高野さんがそう言って私を気にしてくれたが、もう、この時点では、大体、回復してきていたので、私はにっこりと微笑みながら答えた。
「もう、だいぶ楽になりました。高野さん、介抱してくださって、ありがとうございます。」
「きにしない、きにしない。私たち、友達でしょ?友達が困ってたら助けるのは当たり前の事だから。」
私たちは二人、微笑みながら頷くと、それぞれ荷物などを手にし、立ち上がって、ロッカールームへと向かった。
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