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DRAGON LOVER 2

[444]  木村蜜実  2009-08-20投稿
学校は騒がしい…。

サークル入れだの何だのかんだの…。

「陽斗、何かやるか?」

「どうしようか…、家帰ってもつまんねぇしな…。」

「なぁ、ショーギってなんだ?」

「しんねぇ、そんなの習わなかったよな…。あれは?あにめ研究…?何だあにめって?」

「あにめも習わなかったよな…わかんない事だらけだな…。」

「あぁ…困ったな…。」

…困るのは当然…。

人間界へ行く前に、人間の生活の事や流行りの事を予習しなかったからだ…。

「とりあえず、辞めておこうぜ…。」

僕はライアンの肩を叩き歩き出した。

「まて!ハーン!待てって!!」

グイっと腕を引っ張り、僕を呼び止める。

「おい!また名前…。」

「名前はどうでもいいだろ!あれ見ろ!」

ライアンが指差す方向にエリンがいる…。

「エリンだよな…。」

「あぁ…エリンだ…。」

やっぱいたんだ…。

そう思い、また歩き出す。

「おい…いいのか…。取りあえず挨拶とか…。」

「何だよ挨拶って、お前関わるなって言ったじゃないか…。」

僕はすたすたと歩く。

ライアンはその後ろからついて来る。

「言ったけどよ…。なんか…ほら…寂しそうだったし…。」

ライアンは何言ってるんだ?

「しばらくは放っておく。エリンから話しかけてきたら話せばいいだろ。」

僕はそう言って、ライアンの顔を見た。

「…そうだな、そうしよう。」

ライアンは僕の言葉を素直に受け止め、一緒に歩き出す。

実は僕も、エリンには関わりたくないからだ。

そう、関わりたくない理由ができた…とゆうか、思い出したからだ。

小さい頃、エリンとケンカをして、僕はエリンを傷付けた。

エリンは片方の耳が聞こえない。

小さいとはいえ、僕は『禁断の魔力』を使ったからだ…。

よく覚えてないけど…。

龍族だから、あの程度の怪我で済んだ…。

ケンカの理由も、何故禁断の魔力を使ったのかも、もう忘れてしまったけど…。

エリンに僕は消されるかもしれない…。

そう思ってしまった…。

人間界にいる間は平気だけど…。

なんとなく、そう思った。

ケルベロスの僕より、龍族のエリンの方が強い…。

なんて情けない…。

その時、周りの動きが急に止まる…。

感想

  • 18380: …三角関係になっちゃうかなあ…三へ…シャイン [2011-01-16]

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