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DRAGON LOVER 3

[431]  木村蜜実  2009-08-20投稿
僕とライアンは周りを見渡す。

「エリン!お前…。」

そう叫ぶと僕の目の前に立っている…。

「ハーン…。久しぶりね。ライアンもいるなんてね…。ふふっ…。」

僕の顔に手を当て微笑んだ…。

僕は動けなかった…。

「ムダに魔力を使うなよ。早くやめろ!」

ライアンはエリンの肩を強く押す。

「ライアン。よせ…。」

僕はライアンの腕を引っ張る。

「ハーン…。会いたかった。」

(俺は会いたくなかった…。)

「ハーンはあたしが怒っていると思ってるのね…。あたしは、怒ってなんかないわ…。」

(???)

「おい…何の話しだよ…ハーン…。」

「怒ってないって…。」

僕は悪寒が走った。

こいつは危険だ…。

そう察した。

どうするか…。やるか…。

そう考えているうちに、ライアンは氷結のヤリを出した。

「お前…なんか企んでるな…。」

エリンの喉元にヤリを突き付ける。

「ライアン、やめとけ。」

僕はヤリに手を伸ばす。

「企んでる…?何も企んでなんてないわ…。あたしはハーンに会いたかっただけよ…。」

ライアンはヤリを下げ

「ハーンに何かしたら、お前を消すからな…。」

そう言ってヤリをしまう。

ライアンも気づいたんだ…。エリンの魔力の大きさを…。

龍族の強さを…。

「エリン、頼むから、取りあえず元に戻せ。俺を消したきゃ消せ…。」

「だから、怒ってないって言ってるじゃない。あたしは…あなたが好きなのよ…ハーン…。だから、アメリカを辞めて日本を修業の地にしたんじゃない…。」

(????)

ますますわからない…。

「なんだそれ…。俺にそんな事言ってどうすんだよ…。」

しかめっつらをしてエリンを見た。

エリンは目を丸くして僕を見た…そして段々龍の目に変わり……。

「馬っ鹿じゃないのっ!!」

と叫び、龍族の波動を腹に一撃…。

しかもライアンまで…。


そして再び時間が戻る。

エリンの姿は見えない…。

「げほっ…何なんだよ…。あいつは…。」

「わかんね…。しかし痛ぇな…。龍族ってこんなつえぇのか…。」

倒れこむ僕達の周りには人だかり…。

(エリンのばかやろ…。)

そう思いながら、僕達はフラフラと家に帰る…。

感想

  • 18381: …やばあい(笑)引き込まれてきた−四へ−シャイン [2011-01-16]

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