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DRAGON LOVER 4

[485]  木村蜜実  2009-08-20投稿
家に着くと薬草を取り出し、それを食べる。

万能薬草だから、軽い症状なら病気にもキズにもきく。

「過去になんかあったんだろ…、教えろ。」

ライアンは冷蔵庫から飲み物を出し、僕に渡す。

「あんま覚えてないんだけどな。」

僕はライアンに、昔あった事を話した…。

ライアンは顔をしかめた。

「お前があの『禁断の魔力』を使うくらいだから、よっぽどだったんだろうな…てか、小さい頃にあの魔力を使うなんてすげぇな。」

「教えてもらったばかりでさ…使っちまったよ…。あれほど使うなって言われたのによ…。」

ずずっと飲み物をすすり、二人同時にため息…。

「でもさ、エリンは怒ってないって言ってたよな…。なんか裏があんのか?ハーンの事も好きだって言ってたし…。」

「どうだろうな。」

また二人同時にため息…。

エリンには関わりたくなかったが、そうもいかなくなってきた…。

あいつはまた来る…。

『ピンポーン…。』

ビクッとしてドアの方をみる。

「まさか…エリンか…?」

「まさかぁ…。」

苦笑い…。

「おい…出ろよ…。」

「やだよっお前ん家だろ…ハーンが出ろよ。」

僕は重い腰を上げ、ドアを開ける。

「ハーン!」

(やっぱエリンかっっ!)

僕は抱きつこうとするエリンを思わず避けた。

「何なんだよお前はっ!」

僕は後ずさり…。

「逃げる事ないじゃない!会いにきたのにっ!」

エリンはベッタリと僕の腕に抱き着く。

(勘弁してくれ………。)

それを見るライアン…。

はてながいっぱいって顔をしてる…。

そんな目で見ないでくれよ…。

「あらっライアンもいたの?」

「いちゃ悪いのかよ…。」

「そんな事言ってないわよ。」

エリンは適当に座り僕が飲んでいた飲み物を飲む…。

「てか、何しにきたんだよ!」

僕はエリンが飲んでいる物を奪って怒鳴る。

「怒鳴る事ないじゃない…。会いに来ちゃいけないの?」

悲しそうな顔をする…少し胸がときめいた…。

「そんなことないけど…。」

僕はエリンの目を反らす。

「お前、ホントはなんか企んでるんだろ?一流の龍族が俺ら下級族に近寄るなんて変だろ?」

ライアンはエリンにガンつけながら言う。

「だから…企んでないって!あたしは…ハーンと一緒にいたいの…。」

僕とライアンの頭の中は『?』でいっぱいだ…。

感想

  • 18382: あーときめいてきちゃったあ…五へ…シャイン [2011-01-16]

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