ほんの小さな私事（75）
「カズちゃんが保健室に？何かあったの？」
高野さんがそう聞くと、香取君は、渡り廊下であった事を話してくれた。
「なるほどね。誰かが言ってた気絶しちゃった子ってのは、カズちゃんの事だったんだ。」
「それにしても、何故、山下さんは居なくなってしまったのでしょう？保健室には他に誰か居なかったのですか？保険の先生など…。」
そう聞いてみると、香取君は、首を横に振って答えた。
「山下さんを保健室に連れていった時には居なかったんだ。そして、僕が一度、図書館に行って戻ってきた時には、もう山下さんは居なくなってたんだ…。」
「何はともあれ、もう一度、保健室と図書館を見に行ってみませんか？もしかしたらどちらかに山下さんが戻ってきているかも知れませんし…。」
私がそう提案すると、二人はそれぞれ返事をして、首を縦に振った。
「それじゃ、まずは、保健室から見に行ってみましょ。」
という事で、私たちは、山下さんを探しに、それぞれの場所を巡る為、移動を始めた。
既にこの時には、他の生徒たちは殆んど下校してしまっていて、すれ違う人の数も少なくなっていた。
もしかしたらすれ違う中に、山下さんの姿があるかも知れないと思い、保健室に着くまでの間、辺りを注意深く見ていたが、結局、保健室に到着するまでに、山下さんの姿を確認する事はできなかった。
高野さんがそう聞くと、香取君は、渡り廊下であった事を話してくれた。
「なるほどね。誰かが言ってた気絶しちゃった子ってのは、カズちゃんの事だったんだ。」
「それにしても、何故、山下さんは居なくなってしまったのでしょう？保健室には他に誰か居なかったのですか？保険の先生など…。」
そう聞いてみると、香取君は、首を横に振って答えた。
「山下さんを保健室に連れていった時には居なかったんだ。そして、僕が一度、図書館に行って戻ってきた時には、もう山下さんは居なくなってたんだ…。」
「何はともあれ、もう一度、保健室と図書館を見に行ってみませんか？もしかしたらどちらかに山下さんが戻ってきているかも知れませんし…。」
私がそう提案すると、二人はそれぞれ返事をして、首を縦に振った。
「それじゃ、まずは、保健室から見に行ってみましょ。」
という事で、私たちは、山下さんを探しに、それぞれの場所を巡る為、移動を始めた。
既にこの時には、他の生徒たちは殆んど下校してしまっていて、すれ違う人の数も少なくなっていた。
もしかしたらすれ違う中に、山下さんの姿があるかも知れないと思い、保健室に着くまでの間、辺りを注意深く見ていたが、結局、保健室に到着するまでに、山下さんの姿を確認する事はできなかった。
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