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ユニゾンハーツ ?−5

[328]  ラスティ  2009-08-23投稿
関口はゆっくりと僕たちの方に歩み寄って来た。

達也
(どうする……!このままじゃ……)

ヒビキ
『達也…剣をとって……戦うよ……!』

達也
「な!!」

その言葉を聞いた瞬間、僕はヒビキを見た。
戦う……この僕が?
魔法だってもちろん剣でさえ使ったことも持ったこともない…僕が?

達也
「無理だよ!ヒビキ!僕は人族で魔法だって使えないだよ!!」

ヒビキ
『じゃあ、達也はここで死ぬの?
美奈ちゃんとの約束を破るつもり?』

そう言われ僕は隣で寝ている美奈に目をやった。
そうだった……美奈と約束したんだ…守るって僕が言ったんだ。
でもどうする……剣を持ったところで関口に勝てるとは思わない。そう思っている僕にヒビキはこう告げた。

ヒビキ
『あるよ…一つだけ勝てる方法が……』

達也
「えっ!?どうやって?」

ヒビキ
「貴方と私がユニゾンするのよ」

達也
「………!!」

ユニゾン……それはさっき会長とリティアが見せたシャドウ・スピリットとの融合だった。

ヒビキ
『ユニゾンは簡単に言えばファクターの魔力を増大させて戦闘力を上げるの…分かる?』

達也
「大胆は……」

ヒビキ
『なら、話は早い!!
ユニゾンするから私と心を一つにすることだけを考えて!!』

こうなったら…やるしかない!
達也はそう決意すると転がっていた剣を取り、意識を集中させた。

ヒビキ
『集中して……深く…深く…』

達也
「……………」

関口
「ナニ…を……しテいる!!」

どうやら関口が僕たちの前へと来たようだ。
それでも僕はヒビキと心を一つにするために意識を集中し続けた。

達也&ヒビキ
『「…………」』

関口
「ジャマ…ダ……死ねェ−!」

刃を振り上げ切り掛かろうとした時だった。

達也&ヒビキ
「『我らの心を一つに…………ユニゾン』」

そう小さく僕たちは呟いた。

関口
「!!…なんダ!」

リティア
「これって……」

フェイ
『ユニゾン……!?』

会長の手当てをしていたリティアがそれに気付き達也たちを見た。
そこにはユニゾンした達也とヒビキが立っていた。

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