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復讐のジャケット?

[400]  ミッシェル  2009-08-23投稿

車を15分程走らせると、目の前に寂れたマンションが見えてきた。

間違いなく、あのマンションに奴はいる。

俺はマンションの裏の駐車場に車を停め、拳銃を片手にマンションの中へと入って行く。

そしてエレベーターに乗り、7階へと上がった。

エレベーターを降り、廊下をゆっくりと歩いていく。

廊下は静寂に包まれ、自分の足音がやけに大きく聞こえる。

廊下を照らす蛍光灯は今にも消えそうな勢いで、何度も点滅していた。

やがて廊下の一番端に来ると、俺は足を止めた。

…708号室。

この部屋に、奴は間違いなく居る。

俺は拳銃を力強く握り締め、インターホンを押した。

古いアパートだからか、そのインターホンには通話口は無かった。

やがて扉の向こうから、男の声が聞こえてくる。

「誰だ? こんな時間に…」

…間違いない奴の声だ。

ゆっくりと扉が開くと、俺の前に黒いタンクトップを着た“モーガン”が姿を現した。

「誰だお前」

俺は無視し、すかさず奴に銃口を向ける。

「何!? 何のつもりだ…」

「お前を殺しに来たのさ。お前は俺の妻パティと、息子ライアンを殺した…。モーガン・ディクソン…。お前を殺す!」

「な、何だと!」

俺は奴に銃を向けた間々、部屋に上がり込む。

「お前は一体…」

モーガンは驚いた顔で俺を見つめるが、俺は冷静に鋭い目つきで奴を見つめる。

「キャーッ! モーガン!!」

リビングへ来ると、体にバスタオルを巻いた金髪の女が現れた。

「キャシー…。静かにしてろ。俺は大丈夫だ」

そのキャシーと呼ばれた女は黙って頷き、壁に寄りかかった間々固まった。

「お前…まさか…いや、有り得ない…」

モーガンは嫌な予感を振り払うように、首を横に振った。

「ふっ。俺だって信じられないが、俺は蘇ったんだ! 神が俺にチャンスをくれた」

「嘘だ…こんな事が…信じられない…」

モーガンは信じられないという様子で、酷く動揺していた。

モーガンの足を見てみれば、小刻みに震えているのが分かる。

「モーガン…妻と息子の苦しみを…思い知るがいい!!」



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