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ほんの小さな私事(77)

[339]  稲村コウ  2009-08-24投稿
廊下に出た私たちは、まず、西と北を見た。
東西に伸びる廊下は、西の突き当たりで外に出られる扉があり、そこから図書館に通じる渡り廊下の途中に合流する道がある。
その少し手前の階段から二階に上がり、二階の西から、図書館への連絡通路がのびている。
また、保健室を少し東にゆき、そこの北に伸びている廊下を進むと、途中に下駄箱があり、更に進んだ先から、校舎北側の東西に伸びる渡り廊下に出られる。
基本的には、今居る位置から西に行っても、北側に行って渡り廊下で図書館に向かっても、距離はそう変わらない。
ただ、保健の先生が言っていた事が確かだとすれば、山下さんは西側に移動している筈である。
「どうしよう?このまま図書館に行くにしても、手分けして探した方がいいと思うんだけど?」
そう言う高野さんに私は、頷いて答えた。
「そうですね。もしかしたら山下さんが、どこかへと移動している可能性もありますし、分散して探すのが懸命だと思います。私は二階の通路から行ってみますわ。」
「じゃあ、私はこっち。北からいってみる。香取んは西から行って。」
「う…うん、わかった。それじゃあ後で図書館で。」
そんな感じに、各自、行く方向を決めると、それぞれ、山下さんを探しながら、図書館に移動を開始した。

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