ほんの小さな私事(79)
図書館一階に降りると、そこには、先に到着していた香取君と林さんが、図書館入り口で話をしていた。
高野さんの姿はまだなく、先ほど見た渡り廊下の途中で、瀧口先生とまだ、何やら話しているのだろう。
私は二人の元に近づき、香取君を見る。
「あ…山下さんは居た?」
そう聞かれたので、私は、首を横に振って答えた。
「こちらの経路には見かけませんでした。そちらも…見かけなかったのですね?」
「うん…。」
そんなやりとりをしていると、林さんが私たちをそれぞれ見ながら言った。
「何にしても、今日は図書館をこれで閉めないといけないの。山下さんの事が心配なのは私も同じだけど、彼女の事は、先生方にお任せした方がいいと思うわ。それに、あなたたちも早く下校しないといけないでしょう?山下さんの事は、私が職員室に寄る時に、先生方に話しておくから心配しないで。」
そう言われてしまうと、私たちはどうする事も出来ない。それに、ここで意地を張って、山下さんを無理に捜すなどと言っても、林さんを困らせてしまうだけだろう。
そう思った私は、林さんに「そうですね…。では、先生方に山下さんの事を伝えておいて下さい。私たちはも、戻る途中で、先生を見かけたら、お話しておきますので。」
「それじゃ、あなたたちも気をつけて帰ってね。」
「はい。」
結局、山下さんを捜すのは、そこでやむを得ず、終わりにする事になってしまった。
高野さんの姿はまだなく、先ほど見た渡り廊下の途中で、瀧口先生とまだ、何やら話しているのだろう。
私は二人の元に近づき、香取君を見る。
「あ…山下さんは居た?」
そう聞かれたので、私は、首を横に振って答えた。
「こちらの経路には見かけませんでした。そちらも…見かけなかったのですね?」
「うん…。」
そんなやりとりをしていると、林さんが私たちをそれぞれ見ながら言った。
「何にしても、今日は図書館をこれで閉めないといけないの。山下さんの事が心配なのは私も同じだけど、彼女の事は、先生方にお任せした方がいいと思うわ。それに、あなたたちも早く下校しないといけないでしょう?山下さんの事は、私が職員室に寄る時に、先生方に話しておくから心配しないで。」
そう言われてしまうと、私たちはどうする事も出来ない。それに、ここで意地を張って、山下さんを無理に捜すなどと言っても、林さんを困らせてしまうだけだろう。
そう思った私は、林さんに「そうですね…。では、先生方に山下さんの事を伝えておいて下さい。私たちはも、戻る途中で、先生を見かけたら、お話しておきますので。」
「それじゃ、あなたたちも気をつけて帰ってね。」
「はい。」
結局、山下さんを捜すのは、そこでやむを得ず、終わりにする事になってしまった。
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