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青い瞳の転校 第18話

[344]  内田俊章  2009-08-28投稿
初恋 3

 ドッチボールは、何度も繰り返されたが、隆は一度も、ひとみとは話をしなかった。


 夕食の時間になり、隆のクラスの男女全員が、男子の民宿へ集まった。

 班毎に座るため、嫌応なく、隆の側に、ひとみとスージー、さとみが座った。

 「頂きま〜す」

 ひとみの号令で、食事が始まった。

 他の班は、お喋りをしながら、楽しそうだが、隆の班は、ほとんど会話が無かった。

 シビレを切らして、ひとみが、向かいに座っている、隆に話し掛けた。

 「隆!何が有ったか知らないけど、隆が勝ってな事ばかりしてるから、全然楽しく無いんだよね!」

 ひとみのキツイ口調に、賑やかだった室内が“シーン”となり、皆の視線が、隆とひとみに集まった。

 皆に注目されて、隆は余計に口を閉ざしてしまい、沈黙が続いた。

 すると勇二が、おどけた様子で、口を開いた。

 「ゴメン、ゴメン!隆はちょっと、調子が悪いんだよ!だから、俺が盛り上げるから、勘弁してくれ!」

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