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青い瞳の転校生 第20話

[297]  内田俊章  2009-09-01投稿
初恋 5

 ひとみは続けた。

 「生まれて初めての海で“隆に泳ぎを教えて貰う”って喜んでいたのに、隆がそんなんじゃ、全然楽しく無いし、スージーが可哀想じゃない?」

 「……ゴメン、ひとみ。誰も悪くない。イヤ、俺が悪いんだ!」

 やっと隆が口を開いた。

 「俺だって、スージーと泳ぐのを楽しみにしてたよ!ただ……」

 「ただ、何?」

 「ゴメン、それ以上聞かないでくれ!」


 その時、勇二が遊ぶの止めて話を始めた。

 「お〜い、皆聞いてくれ。7時半になったから、お化け屋敷へ行くぞ!」

 「ええっ、本当に行くのかよ」

 「怖いなあ!」

 スージーが、ひとみの傍に来て言った。

 「“オバケヤシキ”って何?ヒトミ」

 「砂浜の、海の家に有ったでしょ、骸骨の絵が書かれていたところ。真っ暗だから、怖いよ!」

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