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WINGMAN 07 【眼下の光・8】

[449]  勇者王  2009-09-02投稿
「「重量重力!!パージ全開率80%!!双方両手腕から一斉射撃!!!」」

始めはこの一言からはじまった。

「「―――っ!!!グラビティ―マシンガン!!!」」

スピーカーから聴こえる声に、先程までの愉快や呑気さはもうそこにはなく、彼女は怒号と共に攻撃を始めた。
絶え間など与えない光の射撃が、滝のごとく宇宙怪獣に降り注ぐ。まさに一斉射撃。一心不乱。

ギェェェェェーッ!!!!!

この世の声とは思えない奇怪な音声が、射撃音の合間から漏れてくる。同時に、射撃による銃痕から血液らしきものも確認できた。―――凄い。
直感的にそう思ってしまう。このまま倒せる・殺せると・・・・
だが、相手もそこまで安易ではない。コイツの射撃が乱れると、すぐに体制を立て直し、コイツと同じく攻勢に転じる。

ジャァラッ!!!ギシャッァ―――!!!

叫び声と共に身体の羽を展開し、一気に射撃を止める為の盾を造りだした。モニターからだが、相当なスピードだ。

キシャァァァァァァァ―――ッ!!!!

そして、盾が破られる前に身体を反転させ、腹、昆虫でゆう腹を自分の頭の上に置き、蒼い閃光のような光化学兵器を照射した。かろうじて腕で攻撃の衝撃を吸収する。

「「くっ!!!」」
「ナ、ナナコちゃん!?」
「「・・・大丈夫、まだいけるよ。AX-8。」」

危機感からか、彼女の俺に対する呼び名が戻っていた。

「「うわぁぁぁぁぁぁぁ―――!!!!!肩制限解除!!!フィジカルキャフト、オフ!!!」」

先程同様、コイツが命令どうりに動き、肩にはめられていた〔重量重力場〕が翼の様に展開し、青白い光を纏う。

「「バスタァ――――!!!ウイングッ!!!!!」」

彼女の声に連動し、コイツの拳に力が漲るのが嫌でも理解できる。できてしまう。

ギシャァァァァァァァァァ――――!!!!

敵もさらなる攻撃の為、体制を攻勢に持ち直す。アレをまた放つつもりだ。

「「くらえぇぇぇぇぇぇ――――!!!!」」

次は射撃ではなく、拳で攻撃するため体制を低くとる。相手の急所に確実にキメるために。
当然の様に拳と光化学兵器が衝突する。・・・ほぼ同時。いや、刹那しかかわらない動き・・・。


しかし、腕が飛んだ。

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